J1京都サンガの曹貴裁監督(チョウ・キジェ、53)が、J1最少失点の鳥栖に警戒心を強めた。

10日にホームで行われる鳥栖戦に向け、8日は練習後にオンラインで取材対応。

2勝5分け無敗で6位につける鳥栖は、今季7試合でわずか2失点。うちオウンゴールで1失点と、ほとんど崩されていない。

曹監督は冷静に相手を分析する。

「絶対に偶然ではなく、(最少失点には)理由がある。選手が立ち位置(ポジショニング)を理解しながら、『こうなったら、こうしよう』というのを考えている。やらされている感が全くないんです。体を投げ出せるチーム。彼らを崩すのは簡単ではない。自分たちのストロングポイント(長所)を出す戦いをしないといけない」

さらに地元の京都橘高出身で、18年まで京都に在籍した鳥栖FW岩崎悠人(23)を要注意人物に挙げた。

「サイドで彼の良さがかなり生きている。高校時代に橘とイチフナ(市船橋)の試合をフクアリで見たんです。岩崎君も出ていて、こんな選手になったんだ、と。京都の子が活躍しているのを見るのはうれしい。今年、手応えをつかんでいると思うので、さらに伸びて欲しい。我々は対策をして、彼(の攻撃力)にフタをしないといけない」

現在、京都は11位。前節G大阪戦は1-1のドロー。上位浮上へ、2試合ぶりの勝利を目指す。