クラブ史上最多となる1万444人のサポーターを集めた一戦で、首位町田DF張敏圭(チャン・ミンギュ、24)が決めた。

1-1の後半ロスタイム6分。MF稲葉が高い位置で相手パスをカットした流れから、最後はボックス右で味方シュートのはね返りを拾った張が体をひねりながら右足シュートをゴール左に突き刺した。ゴール直後に試合終了の笛がなる劇的勝利だった。

青森山田高を高校サッカー最強軍団に仕立て、プロの世界に乗り込んできた町田の黒田監督も「本当に高校サッカー全国優勝したぐらいの感動と喜びがあった。それくらいうれしいゴールだったし、勝利だった」と振り返った会心の1勝だった。

この日は終盤に町田のシュートが立て続けにポストをたたき、相手ディフェンスの好プレーもあってドロー決着でもおかしくない雰囲気だった。そんな中、土壇場で勝ち点3を引き寄せた張は「センターバックでプレーしながら、あのようなゴールを決めれるとは思っていなかった。でも気持ちで押し込んだゴールだと思う」とよろこんだ。

DFなので普段はそこまでシュート練習は行わない。だが張は「昨日はちょっと他の選手たちのシュート練習が終わった後、感覚を確かめる意味で何本か蹴り込んだんです。それが今日のシュートのフィーリングの良さにつながったのかも」と笑顔で明かしていた。

J2スコア速報