ピンチはチャンス-。J2藤枝MYFCが一丸で試練を乗り越える。今夏はチーム最多13得点を挙げていたFW渡辺りょう(26)がJ1C大阪に移籍。J2最多8アシストのMF久保藤次郎(24)もJ1名古屋に移籍した。2人の主力流出に加え、前節仙台戦では同点弾のMF河上将平(25)が右ひざ前十字靱帯(じんたい)を断裂。ネガティブなニュースが続いている。ただ、下は向いていない。主将のDF川島將(のぶゆき、31)は「今いる選手で自分たちのスタイルを体現していこうという話になった。前向きに練習できている」とチームの思いを代弁した。

5日のホーム山形戦に向けた3日の練習でも本番さながらの激しいプレーが随所で見られた。主力の移籍は痛手だが、既存選手にとっては先発の「椅子」を狙える絶好の機会。新加入2選手もチームに合流し、須藤大輔監督(46)は「他の選手は刺激になっているはず。こういう時こそチャンスは転がっている。ここから新生藤枝を作っていく」と語気を強めた。

今季も残り14試合で現在12位。リーグ終盤での戦いが最終成績に直結してくる。対する9位山形とは勝ち点1差で、勝てば順位は入れ替わる。5月の前回対戦では2点リードを守り切れず、逆転負け。川島は「積み上げてきたものを残りの試合で出して勝っていきたい」と意気込んだ。借りを返し、5試合ぶりの白星を上位浮上への転機にする。【神谷亮磨】