セレッソ大阪に1日限定で背番号30の新加入選手が誕生した。クラブの公式ホームページで、全選手の中に詳細なプロフィルなどが掲載された。

このほど「クラブ設立30周年記念・体験型特別企画『背番号30番』スペシャルオークション」を実施し、約300件の入札の末、36歳の男性サポーターが、このプライスレスな価値を75万9000円で落札した。

1日限定とはいえ、通常では実現できない夢を手に入れたのは、大阪・高槻市生まれで保育士の木下祥規(しょうき)さん(36)。背番号30のユニホームを着用し、この日の試合前の緊急入団会見に出席した。

森島寛晃社長(52)も同席し、木下さんは「(今季は現時点で)好調な1位ということで、すごく誇らしく、楽しみな気持ち」と胸を張った。

サポーター歴は今年で12年目といい、かつて在籍したFW柿谷曜一朗(現J2徳島)らのファンだったという。

落札額については「C大阪は(常々)楽しいイベントがあり、こういう企画があるかなと前から思っていた。そのためにコツコツためて、今しかないという思いで落札した」という。

周囲の反応に関しては「保育園の子が、すごく応援しに来てくれている。みんなも楽しみにしてくれており、自分自身もうれしい」とほおを緩ませた。

会見中には、小菊昭雄監督(48)の「背番号30でともに戦ってください」という特別メッセージも流された。1日契約書へのサインを行い、記念撮影も行った。

その他の特典には、試合直前に先発選手とともに集合写真の撮影に参加でき、試合中は特別席で観戦。

試合後は札幌戦で着用したMF香川真司(35)のユニホームを贈られる予定。札幌戦の勝利を条件に、試合後には選手と一緒にピッチを周回できるという最高の特典もある。

森島社長は「チーム一丸で勝利を目指しましょう」と喜んでいた。