参入初戦で、熊本のルーキーがJ最年少出場記録も立てる。熊本GK吉田智志(18)が、8日のアウェー愛媛戦(午後2時、ニンジニアスタジアム)に先発することが有力となった。出場すればGKとしては95年の横浜伊藤卓弥(18歳6カ月)を抜き、J最年少デビューとなる。

 池谷友良監督(45)は7日の練習後、右ひざ靱帯(じんたい)炎症から復帰した正GK小林弘記(30)を帯同せず、吉田の先発を示唆した。「最終的には明日(8日)決めるが、本人には前向きにチャレンジしてほしいと言ってある」。指揮官のエールに、吉田は「契約した時に、GKコーチから開幕スタメンを狙えと言われたが、実現するとは思わなかった。チャンスなので、ミスを恐れず思い切り良く守ってゼロに抑えたい」と笑顔を見せた。2月に18歳になったばかりの若武者は、チームとともにJ2デビューを完封で飾るつもりだ。【佐藤千晶】

 ◆吉田智志(よしだ・さとし)1990年(平2)2月10日、熊本県砥用(ともち)町生まれ。砥用中-ルーテル学院を経て、今季から熊本に新加入した。昨年は韓国で行われたU-17(17歳以下)W杯の日本代表に入り、ルーテル学院を高校選手権初出場に導いた。182センチ、75キロ。血液型A。