マンチェスターUとイングランド代表で主将を務めるFWウェイン・ルーニー(31)の行動が、マンUファンを少々びっくりさせている。
英デーリーメール紙(電子版)によると、ルーニーは7歳の長男カイくんを、マンUの宿敵、マンチェスターCのアカデミーの練習に連れて行っているという。
カイくんは10月からマンUの下部組織でプレーしていたはず。ところが、ここ数週間はマンCで練習しており、ルーニーや、ルーニーの父で、カイくんの祖父にあたるウェイン・シニアさんもマンC施設での練習を見学しているという。
さすがに、マンCのアカデミーに子供を通わせている別の親たちの中には、ルーニーの姿を見るとびっくりする者もいる。
ただ、イングランドではこの年代の子供たちがクラブを掛け持ちするのは、珍しいことではない。
デーリーメール紙によると、ある育成年代のコーチは「才能のある子供は、育成年代においては2~3のクラブでプレーすることもあります。クラブは子供について知ることができますし、子供もクラブの特徴がわかる。親御さんたちもクラブを知ることができます」と話す。
プレミアリーグのクラブは9歳になるまでは選手と正式にサインすることができない。そのため、子供は正式に契約をする前に、いくつかのクラブの練習に参加して、所属チームを見定めることが普通なのだ。
現時点ではルーニーも、自分の息子がどのように指導を受け、マンCの施設がどれくらい素晴らしいのかチェックしているとみられる。
これまでルーニー以外にも、ファンペルシーやフレッチャー、フィル・ネビルらが、マンUの選手にもかかわらず、息子をマンCの練習に参加させてきた。
子供を愛する父親としては、自分のクラブに背くことになったとしても、息子にベストの環境を与えてあげたいと思うものなのだろう。
【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)