ヘルタに所属する元U-21ドイツ代表FWデイビィ・ゼルケ(23)が、慈善活動の一環で少年刑務所を慰問した。

若くして犯罪に手を染めてしまった少年らが社会から孤立することを防ぐため、ゼルケは同クラブU-17監督のツェッケ・ノイエンドルフとともに現場を約3時間訪れた。「プロサッカー選手になれた自分が、ある種の特権階級のような人生を送っていることは理解している」という同選手は、「しかしここにいる少年の多くは私と同世代で、中には殺人の罪でまだあと15年間ここにいなければならない子もいた。ショックだった」と、大衆紙「ビルト」に語った。

そして「もちろん殺人という行為に弁明の余地はない。しかし彼らの多くが、極めて困難な環境、また非常に劣悪な条件下で育ってきたことも理解する必要がある。普通の人々がどれだけ幸福な生活を送っているか、改めて感じることができた」と続けている。

ビルト紙によれば、服役している少年の中にはヘルタのファンも含まれていたようで、彼らはゼルケの慰問を心から楽しみにしていたという。

「本当に多くの少年が私のことを知っていて驚いた。彼らのほとんどが、私がどんな車に乗っているか、どれくらいお金を稼いでいるかといったような質問をしてきたんだ。私も彼らに近い立場でいることを試みたよ。彼らの人生に貢献することが重要だと考えてね。どんな人間にも、2度目のチャンスが与えられるべきだと思う。それは、ここにいる少年たちも同じだ」