日本代表MF堂安律(21=PSV)はVVVフェンロ戦に先発出場した。

4-2-3-1の右サイドに入ってキックオフ。序盤からボールを支配するも、膠着(こうちゃく)状態となった。迎えた15分、堂安が後ろから相手ボールを奪い、ショートカウンターの起点になった。また29分にはアーリークロスを送るなど攻撃に変化をつける工夫を感じさせたが、これはDFにクリアされた。

前半はスコアレスで折り返したが、後半に一挙に4得点。16分に先制すると、そこから10分間でさらに2点を追加し大勢は決した。堂安は直接得点には絡まなかったもののはっきりと存在感を示し、後半35分に拍手を送られながら退いた。試合後は「やってる僕らは悪くは感じてなかったです。後半に(スペースが)空くというのは分かっていたので、ハーフタイムは別に焦りの声は1つもなかったです」と振り返った。

代表期間に入り、今後は帰国してW杯アジア2次予選に備えることになる。今回はFW大迫勇也がケガの影響もあって招集外となっている。それでも「誰がプレーしても変わらないチームがいいチーム」と、大黒柱の不在にも言葉は力強い。さらに「僕のポジションにもいい選手がたくさんいるのでしっかりとアピールして。本当に言い訳はできない」と、生き残りに向けても決意を口にした。