今夏のレアル・マドリード移籍が決定的になっているパリ・サンジェルマンのフランス代表FWエムバペ(25)が来季、センターフォワードでプレーすることを受け入れるつもりだとスペイン紙アスが24日に報じた。

同紙によると、Rマドリードは以前より移籍の可能性が報じられるエムバペと、パリ・サンジェルマンとの契約が今年6月30日と満了する翌日の7月1日、正式に契約を結ぶとのことだ。

そんな中、大きな問題となるのはエムバペのポジションだ。最も好きな場所は左サイドだが、そこは現在、ビニシウスの聖域となっている。さらにロドリゴもマンチェスター・シティー戦で、そこでプレーすることが相手にとって最も脅威になることを証明した。

そのため来季、エムバペが左サイドに固執した場合、同ポジションの争いが激化することになる。しかし同紙によると、エムバペはアンチェロッティ監督の求める場所で何の問題もなくプレーし、センターフォワードの役割を受け入れるつもりであるとのこと。さらに近しい人たちに、そこでプレーすることに魅力を感じていることを明かしていると同紙は伝えている。

エムバペはセンターフォワードでプレーした場合、ビニシウス、ロドリゴ、ベリンガム、ブラヒムなどの攻撃陣から上質のパスを受け、ゴール数を増やすのがより簡単になり、ゴールデンシュー受賞の可能性が高まること、それが実現できればバロンドール獲得はほぼ間違いないと考えているとのことだ。

エムバペは今季ここまで公式戦43試合に出場して41得点と、ほぼ1試合平均1得点のペースで得点を量産している。スペインでこの成績をさらに伸ばした場合、以前より望む個人賞獲得の夢をかなえられるだろう。(高橋智行通信員)