前回覇者アルゼンチン(FIFAランキング1位)のFWリオネル・メッシ(38=マイアミ)がW杯通算得点を単独最多の18点に伸ばした。第2戦のオーストリア(同24位)戦で2ゴール。通算16点で並んでいたFWクローゼ(ドイツ)の記録を更新した。今大会5点目で得点ランキング首位もキープ。チームを2-0の勝利に導き、決勝トーナメント進出を決めた。

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「神の子」と称される史上最高のフットボーラーが、ストライカーとしても頂点に立った。メッシがW杯通算得点記録をあっさり塗り替えた。前半38分、右サイドでパスを受けて左に展開。あえてワンテンポ遅れてゴール前に進出し、左からの折り返しを左足で鋭く合わせてGKの逆を突いた。試合後は大記録を誇ることもせず「今はとても疲れている」と言った。

開始早々、味方が獲得したPKを右に外していた。W杯では3大会連続3度目の失敗。思わずうつむき、両手で顔を覆った。「PKを外して腹が立った瞬間はあったけど、挽回(ばんかい)することができた」。そこから本領を発揮し、試合終了間際にも自らのシュートのこぼれ球に素早く反応して左足でねじ込んだ。

ちょうど40年前の6月22日、母国の英雄マラドーナが86年メキシコ大会の準々決勝イングランド戦でハンドを見逃された「神の手」と、驚異の「5人抜き」で2得点し、伝説をつくった。くしくも同じ日に新たな金字塔を打ち立て「本当にすごいこと。過去のことも、これまでのことも、いつも喜びはある」と実感を込めた。

24日に39歳となる希代の名手はフル出場で2得点。初戦のアルジェリア戦では大会最年長ハットトリックを達成しており、開幕2試合5ゴールで得点ランキング首位をキープした。「もちろん幸せだけど、難しい試合で少しも気を抜くことはできなかった」と、まずはチームの1次リーグ突破を喜んだ。

今大会は自身初のW杯得点王も期待されるが、エムバペとハーランドも勢いが止まらない。開幕2試合の総走行距離は14・7キロで、得点王を争う20代の2人と比べて約4~5キロ近くも走っていなかった。それでも一瞬の爆発力でチームの全5ゴールを記録して偉業達成。今もなお、サッカー界の先頭を走り続けている。

メッシの記録アラカルト

▼35歳以上で12得点 35歳だった22年大会からは12点目。35歳以上に限っても史上最多で、FWロジェ・ミラ(カメルーン)が5点、FWジルー(フランス)が4点で続く。

▼史上3人目の6戦連発 前回の22年カタール大会決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)から4試合連続ゴールをマークして初優勝を果たしたが、今大会は1次リーグ初戦から2試合連続ゴール。W杯で6試合連続ゴールは、58年大会のフォンテーヌ(フランス)と70年大会のジャイルジーニョ(ブラジル)に次いで3人目のタイ記録。

▼3度目のPK失敗 PKは7回蹴って4回成功。失敗は18年ロシア大会のアイスランド戦、22年カタール大会のポーランド戦に続き、3大会連続3度目。

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