日本代表の快足FW前田大然(28=セルティック)が、22年カタール大会に続く2大会連続得点で貴重な勝ち点1をもたらした。0-0で折り返した後半11分、ゴール前でMF堂安から斜めのスルーパスを受けて、右足でゴール左へ流し込んだ。その後は圧倒的な走力でチームに貢献し、日本のF組2位突破の立役者となった。
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前田が狙い通りの形で試合を動かした。堂安がワンツーから出したスルーパスに反応。タイミング良くゴール前で受けて「トラップが決まれば、流し込むだけだと思っていた。あとはあまり覚えていない(笑い)」。思い通りにコントロールしたボールを、軽くピッチにたたきつけるシュートで左隅に決めた。「(堂安)律とは逆サイドに上がった時に、中に走ると話していた。それがうまくいった」。完璧な連係でネットを揺らした先制弾に「たくさんの人が応援してくれていた。その期待に応えられて良かった」とほおを緩めた。
この日も驚異的なスピードでピッチを駆け回った。22年カタール大会のスペイン戦で、時速25キロ以上のランニングを示すスプリント数60本を記録して驚きを与えたが、この試合ではそれをはるかに上回る95本という驚異的な数字を記録。総走行距離でも出場選手トップの12・03キロをたたき出した。
攻撃時だけでなく、守備時にも超速プレスでチームに貢献した11番は「明らかに自分たちのプレッシャーを嫌がっていた」と効果に胸を張り「守備で貢献するっていうのは僕の良さでもある」とうなずいた。
前回大会のクロアチア戦に続く2大会連続ゴールにはなったものの「前回も今回も、僕のゴールで勝てていない」と、喜び切れていない。決めたいのは決勝ゴール。「次はゴールを決めて勝ちたい」とW杯3点目に意識を向けた。
次の相手は王国ブラジルに決まった。「タフなゲームになると思うけど、自分たちの戦いをしっかりすれば、ブラジル相手だろうが勝てると思う。いい準備をしたい」。本気のブラジル撃破のため、ワールドクラスのスプリント王は走って走って、走りまくる。【永田淳】


