トランプ米大統領は19日、ニューヨーク近郊で開かれたサッカーW杯北中米大会の決勝を、共催国のカナダ、メキシコ両首脳や優勝したスペインのサンチェス首相らと共に観戦した。スペインとはイラン攻撃を巡り関係が冷却化していたが、「お祝いした。素晴らしいチームだ」と記者団に語り、確執を棚上げして友好ムードを演出したが、表彰式になると様相が一変した。
国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長と共に姿を見せると、スタンドからブーイングと指笛が降り注いだ。今大会では、トランプ氏が親密な関係にあるインファンティノ氏に米代表選手の出場停止処分見直しを求めたことで、両氏は強い批判にさらされた。
要人らが壇上に並んで両国選手らを迎えた際には、トランプ氏と握手しない選手も。両氏が手渡した優勝トロフィーをスペインの選手らが高々と掲げて喜ぶ場面でも、近くにとどまったトランプ氏。インファンティノ氏に促されるようにして、ようやく壇上を後にした。
前半終了後には、W杯史上初めてハーフタイムショーが実施された。前後半の中断時間は異例の27分超で、「15分間を超えない」と定める競技規則を大きく逸脱した。
前半終了の約7分後に始まり、世界的スターのマドンナが元ブラジル代表のロナウドさんやロナウジーニョさんと登場。韓国の音楽グループBTSや歌手のジャスティン・ビーバーらが次々と楽曲を披露した。ショー自体は約12分間だったが、準備と撤収を含めて時間が延びた。
8万人超の観客はほとんどが自席に残って盛り上がったが、行き過ぎた商業主義として批判の声は根強い。英放送局BBCの中継に出演した元イングランド代表FWのルーニーさんは、ショーの気に入った場面を問われ「終わった瞬間だね」と皮肉交じりに話した。


