ジャカルタ・アジア大会視察中のスポーツ庁の鈴木大地長官は20日、同市内で取材に応じて、同大会の男子バスケットボール代表選手4人が行動規律の違反で日本選手団の認定を取り消された問題を受けて「まさかこのアジア大会にきて、コメントしなきゃいけないとは思わなかった。あれだけ注意を受けているのに起こるとは。帰国、当然だろうと思う。試合が続いている中で、夜フラフラする。その時点で疑問を持たざるをえない。ありえないですね。びっくりしています」と怒りをにじませた。

 最近はレスリング、アメリカンフットボール、ボクシングなどスポーツ界での問題が立て続けに起こっている。4年前の仁川アジア大会では代表選手によるカメラ盗難の事案も発生。山下団長は、カメラ盗難を例に挙げて、行動規範の順守を求めてきた。しかも大会前の日本選手団監督会議で、仁川アジア大会関連のインターネットによるアクセス数が、大会MVPの競泳萩野公介を、カメラ盗難関連が2倍以上、上回るというデータも示して呼びかけていた。それでも起こってしまった不祥事だった。