日本陸連は16日、都内で会見し、ジャカルタ・アジア大会のマラソン代表を発表した。

 男子は井上大仁(25=MHPS)と園田隼(28=黒崎播磨)。女子は野上恵子(32=十八銀行)と田中華絵(28=資生堂)が選ばれた。

 2月の東京で日本歴代4位となる2時間6分54秒を出した井上は「厳しい環境下の中で、どれだけ自分の走りができるか。暑さの中で勝つことをテーマにしたい」と抱負を語った。

 東京五輪の暑熱対策の意味も込め、東京五輪本番を超える暑さが予想されるジャカルタで経験値を積む。

 会見では「強さ」という言葉を何度も口にした。「昔の瀬古さんのように、どんな環境でも負けないレース。最後までタフなレースをするのが本当の強さだと思う。根性論は否定されるかもしれないが、走る上では気持ちが一番大事」と力を込めた。

 補欠は男子が上門大祐(24=大塚製薬)大塚祥平(23=九電工)。女子が小原怜(27=天満屋)加藤岬(26=九電工)に決まった。