陸連反論「特別扱いじゃなく公平性を担保しないと」

男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(27=ナイキ)が日本陸連へ痛烈に苦言を呈した。23日、自身のツイッターを更新。まだ出場資格のない1万メートルの日本選手権(来月19日、ヤンマースタジアム長居)の要項に記される強化委員会の推薦での出場を申請したが、断られたと明かした。その後「私物化するのはやめた方がいい」などと批判した。推薦枠は04年アテネオリンピック(五輪)男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治が、リオデジャネイロ五輪出場を懸けて臨んだ16年日本選手権出場の際に使われた例がある。

日本陸連の河野匡・長距離・マラソン・ディレクター(58)は23日、“大迫発言”を受け、アジア選手権開催地のドーハで「特別扱いじゃなく、公平性を担保しないと」と語った。日本選手権への出場は参加標準記録Aに達した選手が優先で、推薦枠の利用は「ほとんど例がない」と説明。その上で「(間に人が入って、本人に)ちゃんと伝わってなかったようだ。誤解がある」と述べた。推薦基準の明記は「どういうケースが出てくるか想定できない」と否定的な見解を示した。

河野ディレクターによると参加標準記録Aを既に20人が突破済みで、さらに増える可能性がある。30人に満たなかった場合は記録上位者から追加され、26番目の大迫も可能性はあるという。

推薦枠は男子ハンマー投げで04年アテネ五輪金、12年ロンドン五輪銅メダルを獲得した室伏が、リオデジャネイロ五輪出場を懸けて臨んだ16年日本選手権出場の際に使われたが、事例は少ない。同氏は東京五輪・パラリンピック組織委員会や大学教授として多忙で、一時競技を離れていた。15年日本選手権は欠場したが、それ以前は20連覇を達成していた経緯がある。