往路4位の国学院大は、7区(21・3キロ、小田原~平塚)で沖縄出身の1年生・上原琉翔(りゅうと)が力走した。

4位でタスキを受けると、先を行く早大・鈴木創士(4年)と10キロ近く並走。後半で突き放し、3位で8区へつないだ。

過去に沖縄出身選手で箱根路を出走したのは、数えるほどしかいない。

その理由の1つが、沖縄では箱根駅伝がテレビで中継されないためだ。沖縄には日本テレビ系の放送局がなく、今年もテレビでは放映されない。

現在は「TVer」などによる配信を通じて視聴することができるが、“新春の風物詩”といえるほどの風土は醸成されていない面もある。

そうした環境の中、上原は北山高時代、3年連続で全国高校駅伝の1区を出走。めきめきと力を伸ばし、箱根でも鮮烈なデビューを飾った。

その姿は1500キロ離れた琉球の人々へも、きっと届いている。