世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(25=東レ)は、今大会でのパリオリンピック(五輪)代表内定とはならなかった。
同日の予選で今季3度目の10秒0台となる10秒07(追い風1・0メートル)をマークしたが、約1時間半後の決勝では10メートルすぎで右ふくらはぎと左ハムストリングをつった影響で失速。出走前の「つりそうな予感」が的中し、10秒97(向かい風0・1メートル)で8位となった。
参加標準記録(10秒00)に届かず、パリ内定はお預け。「1日に2レースを走る練習ができていなかった」と受け止め、「五輪の決勝だったら、2本目もいかないといけない」と反省した。
今オフはスムーズな助走に注力してきた。3月の今季初戦では10秒02をマークし、手応えを得ていたが、この日の予選は「全然ダメ」と厳しく評価。「もっともっとスムーズに出れる。スムーズに、アグレッシブに出れるスタートに変えているのに、今回は何もできなかった」と唇をかんだ。
今後はイタリアへ渡り、欧州の試合で参加標準突破を目指す。パリ五輪での目標は金メダルとブレない。「ほぼ毎週ではないですけど、試合には出ていこうと思っている。パリは2日連続になってくるので、そのくらいのスパンで走らないといけない」と五輪を想定し、実戦感覚を養っていく。
◆男子100メートルのパリ五輪への道 出場枠は最大3。6月30日までに参加標準記録(10秒00)を突破した上で日本選手権(6月27~30日)で優勝すれば内定。標準未突破や2位以下の場合でも、同選手権の成績や6月末時点の世界ランキング次第で代表入り。23年世界選手権6位入賞のサニブラウンについては日本選手権の成績にかかわらず、6月末までに参加標準を突破した場合でも内定となる。

