陸上男子100メートル日本記録保持者の山縣亮太(32=セイコー)が18日、オンライン会見を開き、新シーズンへの意気込みを語った。

24年は座骨神経痛などの影響で、パリオリンピック(五輪)出場を断念。12年ロンドン大会から4大会連続出場はならず「当然出たかった。思い出しても悔しい。ただ五輪を目指す過程、そこまでの取り組みに後悔はない」と振り返り、「世界陸上に向けて準備すると気持ちを切り替えてやっている」と、9月の世界選手権(東京・国立競技場)を目標に掲げた。

約5カ月のブランクを経て、昨年10月に練習を再開。「復帰するタイミングで(世界陸上が)頭にあった。逆算して、10月に復帰しないと間に合わないぞ」と、18年ぶり自国開催の舞台が、復活の糧になった。「国立で満足のいくレースができていない。国立競技場で上書きできるようにしたい」と、7カ月後を描いた。

今季は「世界選手権の出場権獲得が大きい目標」と設定。参加標準記録(10秒00)を突破した上で日本選手権(7月4~6日)で3位以内に入る必要がある。条件をクリアできなかった場合でも、8月下旬時点の世界ランキング次第で代表入りの可能性がある。「実戦から遠ざかっているので、感覚を取り戻して、1日でも早く慣れたい。まずは出場権を獲得するレベルまで戻すことにフォーカスしたい」と見据えた。

復帰戦は、今月23日に鹿児島で行われる「2025 Japan Athlete Games in Osaki」で、10カ月ぶりの実戦に臨む。現在は「走るトレーニングは100%。ウエートトレーニングは8割くらい」と順調な様子をうかがわせた。

昨年は「2025年に全てを出し切って終わりたい。(28年ロサンゼルス五輪は)出ないと思います」と口にしていた。今後については「目の前のシーズンに集中して、出し切りたい。走りのインスピレーションが湧いて、走りたいと思えれば、その先のことはまたその時考えようかなという感じ」と思いを口にした。