藤田菜七子

浦和3Rアスキーコードに騎乗し初勝利を飾った藤田騎手は笑顔でファンの声援に応える

夢に見た１勝、夢から覚めて２勝――ＪＲＡに１６年ぶりに誕生した女性ジョッキーが初勝利を挙げた。藤田菜七子１８歳。デビュー３６戦目の浦和競馬第３レース。華麗な手綱さばきと強気の攻めで鮮やかに逃げ切った。レース後は一転、鞍上（あんじょう）での愛くるしい笑顔にファンは癒やされる。ＪＲＡ女性騎手では増沢由貴子以来１１年９カ月ぶりの１着。続く第６Ｒ、短い直線でしなやかに右ムチを使い、測ったように外から差し切った。一気に２勝。初騎乗から２２日目。その道のりは険しかったが、同期６人の１番星となった。９Ｒでも２着となり「毎日乗りに来てくれ」と声が飛ぶ。負けず嫌いで突っ走る藤田。ダービー制覇もそう遠くない。

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＜競馬・2016年3月25日掲載＞