世界ランキング5位の第1シード、錦織圭(日清食品)が世界61位の盧彦勲(台湾)に6-1、6-3で快勝した。1回戦に続くストレート勝ちでベスト8に進出した。

 今季初優勝した2週前のメンフィス・オープンは4戦中3戦がフルセットだった。その時とは見違えるようなテニスに「1回戦よりいいプレーができた。サーブもストロークも安定してきた」と手応えを感じている。

 前日より風は弱まり、本来の攻撃的なプレーを序盤から展開した。不調だった第1サーブの確率は70%と安定。第1セットは1-1から5ゲームを続けて奪い、第2セットも2-3から4ゲームを連取。一気に攻め切る力強さも出てきた。「サーブから攻めるポイントも増えて余裕が出てきた。ストローク戦も焦らずできた」と満足そうだ。

 26日午後5時(日本時間27日午前8時)以降に始まる準々決勝では世界33位のアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)と対戦する。今大会は決勝が土曜日に予定され、通常のツアー大会よりも日程が1日短い。最後まで勝ち残れば5日連続の試合となる。ここまで省エネで切り抜けたことは大きい。「体力的にはとても意味がある。しっかり睡眠をとって治療もしたい」とうなずいた。