埼玉が2回の延長を制し、ベスト8に進んだ。予選リーグで昨年優勝の福岡を破った三重に、56-51で粘り勝ちした。

 互いに譲らず、41-41でもつれ込んだ延長1回目。埼玉は2点リードを奪われ、残り10秒余りとなったが、主将の児玉結唯(所沢市立山口中2年)が同点シュートを決め、再延長に持ち込んだ。すると流れは埼玉に。3点シュートも決まって、最後は5点差での勝利をモノにした。

 田中コーチ(56)は「スロースターターにしては出だしは良かったが、向こうのゾーンプレスでリズムが崩れた。キーマンの児玉が、流れが向こうに行っていたのを良く引き戻してくれた」と安堵(あんど)の笑顔。そして、上位進出に向けては、「チームに力はあるが、ひとつひとつ丁寧に戦っていくだけ」と話した。