16日のショートプログラム(SP)で96・27点の今季ベストを出して1位だった羽生結弦(20=ANA)が、フリーで192・31点を記録し、2位ブラウン(米国)の176・69点に大差をつけてSPに続く1位になった。

 白を基調とした青と金の柄の衣装を身にまとい、最終滑走で登場。冒頭の4回転サルコーを鮮やかに決めると、詰めかけたファンから割れんばかりの歓声があがった。これで波に乗り、滑らかなステップで客席を魅了した。

 演技を終え「ありがとうございます」と口を動かしてお辞儀をする羽生に向かって大きな拍手が送られ、無数の花束、好きなキャラクターであるプーさんのぬいぐるみが投げ込まれた。出場選手中ただ1人190点台を出す圧倒的な強さを見せて、今季を締めくくった。