女子レスリングの伊調馨(31=ALSOK)が、敗戦を糧にリオデジャネイロで五輪4連覇を目指す。

 伊調は29日、ロシアで行われたヤリギン国際大会決勝でモンゴルのオーコン・プレブドルジ(22)にテクニカルフォール負け。07年アジア選手権の不戦敗を除けば03年3月以来13年ぶりの黒星に「いい経験になった。リオに向けて成長するきっかけにしたい」と話した。

 高いレベルを目指して相手と距離をとるスタイルに挑戦したが、接近戦を挑む相手にペースを失った。5分9秒には微妙な場外判定で0-10。国内で指導する田名部力コーチは「負ける時はあんなもの。メンタルの問題でしょう」と試合中に修正できなかった点を敗因にあげた。