強い黄色になる。Bリーグ1部の仙台89ERSが1日、宮城・名取市内のイオンモール名取で新ユニホーム発表会を開催。体の横線に89の数字をあしらった新デザインに袖を通し、PG志村雄彦主将(33)は率直な気持ちを口にした。「黄色って強そうじゃないでしょ。優しい色だから」。05年にbjリーグに参入して以来、すっかり定着したチームカラー。少し厳しい言葉は愛情の裏返しだった。

 負けられない相手がいる。同じ東北、東地区の秋田ノーザンハピネッツ。ブースターはチームカラーのピンクをまとい熱狂的な応援から「クレイジー・ピンク」と呼ばれる。「秋田のピンクは3年連続で有明(プレーオフ)に行ったり、チームの力としても大きい。負けないようにやっていきたい」と対抗心はある。仙台のブースターに対し「黄色に染まった会場でやる時の高ぶりはある。常にできるようにしたい」とさらなる応援を呼びかける。

 今季のスローガンは「B. THE YELLOW」(黄色になる)。10月1、2日に行われる本拠地開幕戦のレバンガ北海道戦(仙台市体育館)では来場者全員に黄色のTシャツをプレゼントする予定だ。「89ERS=黄色というのは浸透している。それを強い色にしていきたい」と意気込む。目指すは熱狂的なピンクに負けない「ストロング・イエロー」。Bリーグ初年度に仙台の地を真っ黄色に染める。【島根純】