男子ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(18=中京大)が、フリー2位の186・48点、自己ベストを更新する合計285・07点で2位に入り、2季連続のGPファイナル(12月、フランス・マルセイユ)出場を一番乗りで決めた。

 出だしの4回転フリップ、4回転トーループを決めたが、後半で連続ジャンプが単発になるなど痛いミスをおかした。「全体的にいい流れではなかった。悔しいが、何とかまとめたという感じ」と冷静に受け止めた。

 シニア2年目だが、もう世界トップの実力まで力を伸ばしている。GPスケートアメリカに続く連勝は逃したが、SPでは歴代3位となる98・59点をマーク。フリーでは、技の評価である技術点で100点前後、芸術面を表す演技構成点で90点以上を軽くたたき出せるようになった。SP100点超え、フリー200点超えもコンディションさえ整えば十分ありうる。

 今は「実力を発揮すればトップを争える」と自信を口にする。フリーで逆転を許し、あらためて世界王者フェルナンデスの強さを知った大会。「この悔しさを成長のばねにできれば無駄ではなかったことになる。それを証明したい」と、GPファイナルに向け、さらに力を磨いていく。