女子の高梨沙羅(20=クラレ)が、2季連続4度目のW杯個人総合優勝を決めた。1回目に97・5メートルで首位に立ち、2回目は94メートルにとどまって優勝した伊藤有希(土屋ホーム)に逆転を許したが、合計224・9点で2位に入り、2試合を残して確定した。4度目の総合優勝は、複合で3度頂点に立った荻原健司を抜いてスキーの日本勢単独最多。男子のグレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)が持つジャンプの歴代最多記録に並ぶW杯通算53勝目は、今日16日の第18戦以降に持ち越しとなった。

 ◆スキーW杯日本人の個人総合優勝 ジャンプ女子では、高梨沙羅が12~13年シーズンから2連覇し、15~16年も制していた。ジャンプ男子は過去にいない。ほかにノルディック複合の荻原健司が92~93年シーズンに初制覇、93~94年、94~95年と3連覇した。種目別優勝は、02~03年にフリースタイル・スキークロスで、滝沢宏臣が初代王者になった。同ハーフパイプ女子の小野塚彩那は、14~15シーズンから2連覇中。スノーボード・ハーフパイプでは、女子の山岡聡子が03~04年シーズン、今井メロが04~05年シーズンを制している。男子の青野令は06~07、08~09、15~16シーズンと3度制覇。フリースタイル・モーグルでは07~08年に上村愛子が頂点に立っている。