男子バレーボールの仙台商トリオが18、19日、大阪市此花区の府民共済SUPERアリーナで開催される全日本ジュニアオールスタードリームマッチにそろって出場する。ジュニア世代のレベルアップと将来の日本代表の育成を目的にしたエキシビション・マッチで、今年で開催14回目を迎える。全国から高校生48人、中学生4人を男女それぞれ選抜。男女とも4チーム総当たりのリーグ戦で優勝を争う。東北6県からは仙台商の安孫子和弥、小林力、鈴木智之(いずれも2年)を含む男子6人、女子5人(中学生1人含む)が出場する。

 1月の全日本高校選手権(春高バレー)でチームベストの8強進出を決めた仙台商が、個人レベルでも全国区に名乗りを上げる。選考委員によるドリームマッチ選出基準は同選手権での活躍が大きく加味された。1校から3選手の出場は、男子では優勝した駿台学園と準優勝の東亜学園(ともに東京)を上回る全国最多だ。千葉伸次監督(50)は「評価していただいてありがたい。いろいろな刺激を受け、いいところを吸収してレベルアップしてほしい」と期待している。

 チームは高校選手権と高校総体を合わせ、本年度まで県内無敵の8大会連続の全国出場を達成。今回のドリームマッチに選出されたウイングスパイカー安孫子と小林、リベロ鈴木を含め、全国レギュラー全員が残る。2年連続出場になる小林は昨年、将来の日本代表候補で最高到達点3メートル50の新井雄大(新潟・上越総合技術3年)と同じチームでプレー。「去年はついていくのが精いっぱいでしたが、やる以上は1番を目指したい。同じチームから3人選ばれたのはほかにないので、全国レベルを体験してチームの質を上げたい」と意気込む。

 初選出されたエース安孫子は「身長の高い選手を相手に点の取り方を学びたい。どんな状況でもチームの柱として崩れないのがエース」と大黒柱の自覚で挑む。一方、レシーバーでは小林と中学時からチームメートの鈴木が、全体で4人しかいないリベロの1人として選ばれた。鈴木は「トップレベルを体感できるいい機会。練習内容も学びたい」と意欲。千葉監督も「アタッカーにボールをつないだ全国8強の立役者。自信にしてほしい」と武者修行に送り出す。【佐々木雄高】

 ◆安孫子和弥(あびこ・かずや)1999年(平11)9月16日生まれ、宮城・柴田町出身。船岡小2年から蔵王JVCでバレーボールを始める。船岡中ではバレーボール部。3年時に県中学選抜で全国大会出場。仙台商では1年からレギュラー。ポジションはウイングスパイカー。最高到達点3メートル25。家族は祖父母、両親、姉、弟。181センチ、68キロ。血液型A。

 ◆小林力(こばやし・ちから)2000年(平12)1月24日生まれ、宮城・名取市出身。館腰小1~6年までスポーツ少年団「館腰ブラックホークス」で野球を続け、投手。名取一中から部活動でバレーボールを始め、2、3年時に県中学選抜で全国大会に連続出場。3年時は日本中学選抜(12人)入り。仙台商では1年時からレギュラー。ポジションはウイングスパイカー。最高到達点3メートル30。家族は祖父母、両親、弟、妹。186センチ、73キロ。血液型O。

 ◆鈴木智之(すずき・ともゆき)2000年(平12)3月7日生まれ、宮城・名取市出身。不二が丘小5年からスポーツ少年団「不二が丘ビーナス」でバレーボールを始める。名取一中ではバレーボール部に所属し、アタッカー&セッター。3年時にリベロで県中学選抜入りし、全国大会出場。仙台商では1年時からレギュラー。ポジションはリベロ。家族は両親、兄、姉、弟。170センチ、67キロ。血液型B。