順大体操部が11日、千葉県印西市のキャンパス内に4月に完成した新練習場を報道陣に公開した。

 目玉は、以前より2倍の大きさとなった体操場。国際連盟指定の器具がそろうだけでなく、選手が手につける白い粉(炭酸マグネシウム)が空中に舞わないよう、最先端の空調システムが完備されている。また、8台のカメラが設置されており、選手はスマートフォンなど各自の端末から自身の試技の動画をチェックできる。さらに国内初となる温水、冷水交互に入り体をケアする「渦流浴」スペースや、メジャーリーグを模したロッカールームなど国際的にみてもトップレベルの環境が整った。

 順大には、リオデジャネイロ五輪団体金メダル白井健三(日体大)と同じ96年生まれの黄金世代、千葉健太(21)、谷川航(20)、萱和磨(20)の3人が在籍する。4月の全日本選手権の予選では千葉が1位、谷川が2位、萱が4位と躍進。決勝ではそれぞれ4、8、11位と沈んだが、王者内村航平(リンガーハット)に迫り、世代交代を印象づけた。

 新施設は、20年東京五輪での活躍が期待される3人にとって、好材料となる。萱は「前の施設も空調はあったが、夏は暑く、冬は寒かった。器具が増えて練習する回数が多い分、いろいろなアイデアがでてくる」と新練習場の良さを語った。