ラグビートップリーグのヤマハ発動機は今日8日、秋田・あきぎんスタジアムでNECと対戦する。SOに2年目の石塚弘章(23)が起用され、初出場初先発を果たす。

 石塚は入社以降、FBをメインにプレーしてきた。だが、今季開幕後からSOの練習にも取り組み、今月1日のホンダとの練習試合にはSOで出場。清宮克幸監督(50)に「(石塚は)速さ、キック、パスに判断力もある」と言わしめた。その上で、石塚はトップリーグデビューに向けて意気込んだ。「楽しみです。SOとして他の選手の良さを引き出し、自分のロングキックも生かしたいです」。

 190センチの体格とキック力を見込まれて、関東大学ラグビー対抗戦2部の成城大から入社した。当時は体重83キロだったが、1年間のトレーニングで90キロに。コンタクトプレーで突破を狙う回数も増えた。

 しかし、チームのFBには五郎丸歩(31)とゲラード・ファンデンヒーファー(28)がおり、昨季はプレー機会を得られなかった。まだSO歴の浅い石塚だが、清宮監督は「将来性を含めてのチャレンジ。前節(第6節)に負けたので代えることができる」と説明。若手の成長を促しながら、勝利を目指す。【大野祥一】