17年世界選手権2位でショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(19=トヨタ自動車)がフリーも197・48点で1位となり、合計301・10点で優勝した。史上最長となる5大会連続300点超えと安定感を示し、2位ブラウン(米国)に39・96点の大差をつけた。地元名古屋で12月に行われるGPファイナルの3季連続出場に大前進し、18年平昌五輪の金メダル有力候補として順調に滑り出した。

<宇野昌磨と一問一答>

 -状態を振り返って

 宇野 気持ちも上がっていないわけではなかったんですが、すごく平常心過ぎて何も感じていないっていうか。その状態の割には、やりたいことをちゃんとやれたので良かったなと思います。ここでできなかったものに関しては、試合で悪かったんじゃなくて、これまでの練習が仕上がっていないっていう状態です。

 -「ここで死ぬつもり」と言うのは珍しい

 宇野 いつも全力なんですけれど、その全力具合が違って。使命感っていうか、自分が意図的に「できるでしょ?」って思えた瞬間でした。

 -アドレナリンは

 宇野 全く出ていなかったです。本当になんにも緊張もしなくて。滑っているときに「疲れているな」って実感して。もし、これが練習だったら途中で止めていたと思う。そういう(やめる)ことをやっているから、こうやってきついんだなって思いますし、まだまだ仕上がっていない証拠ですね。