国立競技場の「レガシー」が、新国立競技場でよみがえる。日本スポーツ振興会(JSC)は14日、新国立整備事業の進捗(しんちょく)状況を公表し、旧競技場の記念25作品の設置場所を明らかにした。64年東京五輪の聖火台は東側デッキ上に設置され、スタンド最上段から数々の名勝負を見守ってきた相撲の神様「野見宿禰(のみのすくね)」とギリシャ神話の女神「ニケ」の壁画も東側入り口に飾られる。金メダリストの名が刻まれた「東京五輪銘板」は西側デッキ下、「出陣学徒の碑」は北側となる。

 また、政府はこの日、新国立競技場を20年大会後に改修し、民間事業者に運営権を売却することを正式決定。サッカーW杯開催が可能な8万人収容の球技専用スタジアムとして、サッカーやラグビーの日本代表戦や全国大会の開催、夏場を中心に音楽イベントなども実施して収益性を高める。22年後半以降の使用開始を目指す。