女子フルーレの東晟良(せら、18=和歌山北高)が、女子史上最年少で初優勝した。決勝で阿部広美(警視庁)を15-9で破り、昨年準優勝だった1歳年上の姉莉央(日体大)が果たせなかった夢をかなえた。「姉を超えるには優勝しかなかったので。超えられてうれしい」と笑った。高校生の日本王者は02年大会男子同種目の太田雄貴以来2人目。

 昨年よりも声を出すことを意識し、1点を重ねるたびに大きな声で喜びを表現。「1年前に来た、フランス人のフランク・コーチにしっかり気持ちを出せと言われ、そこから自分で声を出して盛り上げられるようになった」と明かした。

 名前の由来は両親が好きだったF1ドライバーのアイルトン・セナから。20年東京五輪では「金メダルを取るのが私の夢」と力強く言った。持ち味のスピードを磨き、前進し続ける。

 ◆東晟良(あずま・せら)1999年(平11)8月20日、和歌山市生まれ。母美樹さん(39)の影響で小学4年の時に和北ジュニアクラブで競技を始める。16年世界ジュニア・カデ選手権のカデ(14~16歳)で2位。好きなアスリートはネイマール。家族は両親と姉、妹2人。157センチ。