女子フリーでショートプログラム(SP)2位の宮原知子(19=関大)がフリートップの147・16点を記録し、合計220・39点の4連覇で18年平昌(ピョンチャン)五輪代表を確定させた。1月に判明した左股関節の疲労骨折から11月に実戦復帰し、エースが女子1枠目で初の五輪切符をつかんだ。五輪代表は24日に正式発表される。

 女子代表争いの1人目は全日本優勝で日本スケート連盟の選考基準を満たした宮原。2人目は坂本花織(17=シスメックス)と樋口新葉(16=日本橋女学館高)の2人に絞られた。今大会2位の坂本は、4位の樋口を上回ったが、選考条件5項目のうち、全日本の成績が重視されるとは明記されていない。5項目のクリア数は樋口が「4」で、坂本が「3」。14年ソチ五輪で男子3人目は全日本3位の小塚ではなく、5位高橋が選ばれた。日本連盟関係者によると、高橋がより多くの項目をクリアした点が考慮されたという。樋口は5戦連続合計200点超えと安定感があり、坂本は11月のGPスケートアメリカ2位から勢いをつけて、勝負がかかる選考会で“自己ベスト”を記録。どちらを評価するかは意見が分かれそうだ。代表は強化部が提出する素案を、今日24日に28人で構成されるフィギュア委員会が検討。そこで定めた案を、選考委員会が協議の上、決める。

 ◆選考基準5項目 (1)全日本の2位と3位(2)GPファイナル上位2人(3)3シーズンを対象とした世界ランク(4)今季世界ランク上位3人(5)国際スケート連盟公認の今季合計得点上位3人