女子5000メートルで、ソチ五輪代表の高木菜那(25=日本電産サンキョー)が7分12秒18で2位に入り、2大会連続の五輪代表の座を確実にした。個人3種目で出場を内定させている妹の高木美帆(23=日体大助手)と姉妹での初の五輪出場も確定した。

 10年バンクーバー五輪では、中学生代表になった妹美帆を現地で応援し「あの場所に立ちたい」と五輪への強い思いを胸に刻んだ。4年前のソチ五輪代表選考会では初めて五輪切符を勝ち取る。だが、隣にいるはずだった妹はまさかの落選を喫して、姉妹同時出場を逃した。

 今季は右膝痛もあり、苦しいシーズンだった。今大会も不本意なレースが続き、個人種目での代表内定は取れていなかった。この日の朝は平昌行きを決めていた美帆から「全力で行け」と厳命された。その言葉を胸に、最後まで粘りきって2位に食い込んだ。

 今季W杯3戦全勝で、2回の世界記録を出した女子団体追い抜き、新競技のマススタートと、金メダル候補の種目で、高木姉妹への期待は高まる。高木菜は「個人種目で(五輪に)出られると、団体、マススタートにつながる」と、平昌での姉妹での飛躍を誓った。