日大が7日、アメリカンフットボール部監督・コーチの選考基準を発表した。

 反則問題で体制を一新するために6月に公募し、6日に外部有識者の7委員会が初会合を開いて決めたという。委員は弁護士の上杉昌隆氏を委員長に、関学大OBのアサヒビール・ヘッドコーチの有馬隼人氏、元ヤクルトでスポーツライターの青島健太氏ら。

 選考基準の骨子は次の4点とした。(1)選手の自主性・独立性を尊重した抜本的なチーム改革をする能力が高いと評価できる(2)選手やチーム内にアメリカンフットボールを通して品格や倫理観を浸透させるための具体的な方法論を有している(3)選手との相互理解を基盤とする時代に適合した指導力があり、教育的な観点や視点から指導をする能力があると評価できる(4)常に学ぶ姿勢や意欲を持ち、周囲から信頼されている。

 第三者委員会や関東学生連盟の調査報告書の提言や指摘事項を踏まえ、今後に実施する選手とのヒアリング内容を参考にしながら選考するという。指導者には外国人7人、元京大監督の水野弥一氏ら69人が応募している。

 また、選考委員会の役割は選考で終了するが、今回は事案の特殊性に鑑み、基準が満たされているかをチェックするために、選考後も一定期間オブザーブ機能を持たせるという。