男子プロバスケットボールBリーグに所属し、今季はB2(2部)を戦う西宮ストークスは2日、兵庫・西宮市内でセルビア国籍のミオドラグ・ライコビッチ新ヘッド・コーチ(HC=47)の就任記者会見を行った。チーム初の外国人HCは「挑戦が好きです。まず最初に西宮ストークスから連絡をいただいたときに、組織の一員の方が一緒に働いていけるであろうという印象を受けました」と就任までの経緯を説明した。

 昨季、初めてB1の舞台で戦った西宮は、12勝48敗と苦戦を強いられ、B2に逆戻り。07年にU-19(19歳以下)セルビア代表のアシスタントコーチとして、母国を世界一に導いたライコビッチHCは昨季、富山のHCを務めていた。「私の意見ですが、西宮ストークスはゾーンディフェンスを多用していたので、もしかしたらそれが負けが多かった一因かなという印象を受けます。今季に関してはマンツーマンを多く使い、その中でいろいろな形のゾーンディフェンスを使って、その2つのコンビネーションを使っていきたい」と方向性を示した。

 新シーズンは9月29日、敵地での茨城戦で開幕する。前日1日に来日した指揮官は「フロント関係やチームスタッフと会いましたが、皆さんとてもポジティブな力を持っていて、とても感動しました。これからこういう方たちと一緒に仕事をしていくこと、時間を使えることを、とてもうれしく思います」と新天地での戦いを待ちわびた。