3位だったカナダ代表の出口クリスタ(22)の切り替えの速さは驚異的だ。

事実上の決勝となった準決勝で芳田司(22=コマツ)に延長の末、優勢負け。序盤は出口が優位だったが、延長40秒に芳田の跳ねるような内股で技ありを奪われ、勝負あり。学生時代からのライバルだったこともあり出口は「優勝を狙っていただけに悔しい。司とは決勝でやりたかった。めちゃくちゃ研究されていた」と苦笑いした。

昨年1月にカナダ代表として20年東京五輪を目指すことを決意。月1回のペースで国際大会に出場し、今年は5連勝を果たすなど好調を維持していた。「美人柔道家」とも称されるが、それ以上に“おとこ気”がある。

表彰式後には気持ちをすぐに切り替え「負けは負け。減量がきつかったので早くビール飲みたい!!」と笑顔を見せた。