関学大が大逆転勝利で甲子園ボウル出場を決めた関西学生アメリカンフットボールでは、9日に1部下位2チームと2部上位2チームによるリーグ入れ替え戦が行われる。その決戦前日の8日、リーグ残留のため絶対に負けられない1部リーグの龍谷大(7位)と甲南大(8位)が取材に応じ、意気込みを語った。

11年から8季連続で1部リーグでプレーをする龍谷大・村田斉潔ヘッドコーチ(52)は「いずれは1部で優勝争いをしたいと思っている。絶対に負けられない」と気合十分だ。

リーグ戦第1節で関大戦に敗れて以降、流れを取り戻せないシーズンだった。「近年でも実力は上のレベルだったが、試合になるとそれが出せていなかった」。村田ヘッドコーチがメンタル面での弱さを指摘。選手たちもそれに気づき、リーグ終盤には勢いを取り戻してきた。「終盤に立ち直って、入れ替え戦を戦うには良いコンディション」と言い、対戦相手の桃山学院大との一戦に気を引き締めた。

また、リーグ戦全敗の最下位で入れ替え戦に臨む甲南大・堀田高章監督(51)は「うちのアメフト部は関西でも6番目に古い歴史を持つ。900人のOBのためにも負けられない」と背水の覚悟だ。

主力だった4年生が卒業し、新体制でスタートした甲南大。「今年は再建の年と決めて春から取り組んできた」とし、1、2年生を積極的に試合に出してきた。

「得点力不足など課題はまだまだあるが、これからが楽しみ」。堀田監督は最下位に悲観することなく笑顔で決戦に向かう。

「関西でのアメフトは注目してもらえるスポーツ。学生やOBの思いも含めて絶対に1部でやりたい」。2部リーグ1位の同大との対戦に闘志を燃やしていた。