全日本柔道連盟(全柔連)の中里壮也専務理事が21日、都内で取材に応じ、2月の欧州国際大会から選手の道着の着こなしについて、より厳格な判定が下されることを明らかにした。

全柔連の山下泰裕会長らが今月中旬、ルールに関するオーストリアで行われた国際柔道連盟(IJF)のセミナーに出席。報告を受けた中里氏によると、これまでも故意に自身の道着を乱すことや、主審の許可なしに帯をほどいたり、締め直したりすることは「指導」対象となっていたが「2月の欧州大会から、より厳格化される」と説明された。

帯を腰で結ぶことが多い海外選手は、試合中に道着がはだけることが多々あり、対戦相手としては組みにくかった。日本選手はへその上で帯をしっかりと結ぶため「この件については、特に問題ないと思う。これまで少し甘かったように見えるし、厳密に指導を取るべき」と指摘した。

IJFは、強い力を与えられても道着が乱れないように、トップ選手の道着に内ひもを付けてのテストも実施したが「脇腹にすれて競技に影響が出る」などとの声が上がり、道着の改良はなくなったという。