新潟がチーム新記録の7連勝を達成した。富山を80-71で破り、中地区首位をキープした。PG五十嵐圭(38)がリーグ史上初の3点シュート通算300本を達成した。

五十嵐が淡々と大記録を第4Qに達成した。300本まであと2本と迫って迎えた第1クオーター(Q)、残り1分58秒で放ったこの日の自身最初の3点シュートを決めて王手をかける。そして残り52秒に放った2本目で達成した。

「意識はしていなかった。今まで(300本は)いなかったんだ、という感じ」と笑う。「自分の力だけでは達成できない。チームメートや周囲の人たちのおかげ。これからも記録を伸ばしたい」と感謝を言葉にした。この日は21得点。「タッチが良かったので、積極的に狙った」。3点シュートも合計4本成功し、通算本数は302まで伸ばした。

五十嵐に乗せられ、新潟は勢いを失わなかった。庄司和広監督(44)は「場面場面で正しい選択ができている」と競り合いをものにした要因を話した。第3Qに逆転され、一時45-54と9点リードを許した。それでも慌てずに巻き返す。第4Qはスチール3、オフェンスリバウンド5と球際の強さを発揮した。

「ビハインドのときこそ、慌てずに守備をし、攻撃では相手の弱みを突く。それができた」。五十嵐もチームの成長を感じた。落ち着いた戦いぶりで到達した7連勝。「自分たちは挑戦者。今の順位に満足せずに目の前の試合をしっかり戦う」。チャンピオンシップ進出に向け、五十嵐は気を引き締めた。