20年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は10日、入賞メダルを携帯電話など小型家電に含まれる金属から造る計画で、約5000個のメダルに必要な金属が100%集まったことを受け、感謝状贈呈イベントを行った。森喜朗会長は「携帯電話などからメダルを造ろうとはよく思いついたと思う。持続可能性の面から国連からも評価されている」と、実施企業のNTTドコモなどに感謝した。

携帯電話約621万台、全国1621の自治体から集まった小型家電約7万8985トンから取れた金属を精製し金約32キロ、銀約3500キロ、銅約2200キロを確保した。当初はそれぞれ42キロ、5300キロ、銅2700キロが必要とされたが、円形のメダルをくりぬいた後の端材を再び溶かし、再利用することで必要量を減らした。メダルは今年1月から製造され全て完成するのは来年5月の予定。今月24日の五輪開幕1年前イベントではメダルデザインとデザイナーが発表される。