アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯「第73回ライスボウル」は1月3日午後3時、東京ドームでキックオフされる。4年連続5度目の出場で5度目の優勝を狙う富士通フロンティアーズと、2年連続13度目の出場で18年ぶり2度目の日本一を目指す関学大ファイターズによる2年連続4度目の顔合わせとなった。

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富士通は11月17日のリーグ最終オービック戦。エースQBマイケル・バードソン(26)がアキレス腱(けん)断裂で途中交代を余儀なくされた。代わったQB高木翼(27)は落ちついて攻撃をリード。チームの逆転勝ちに貢献した。

初先発した同30日のJXB準決勝では、エレコム神戸を相手にWR中村輝晃クラーク(31)らにTDパス4本を投げ分け、31-13での快勝を演出した。

高木は「バードソンがケガで、一生一度のチャンス」と意気込んだジャパンXボウルでも、前半に中村へTDパス2本を決め、リズムを作った。第3Qにパナソニックディフェンス陣にからQBサック3回、逆転のインターセプトTDを食らう場面もあったが、第4Qに決勝点となるプレーの起点となった。中村は「外国人QBではなく、高木で勝ったのは大きい」と日本人コンビで勝利に貢献できたことに胸を張った。

11月のオービック戦最終プレーで、相手の逆転FGをブロックしたDBの樋田祥一(34)は、高木の奮闘に刺激も受け、「ライスボウルは外国人の差があると言われるが、日本人でもここまでできるところを大学生に見せたい」と腕をぶす。バードソンを欠き、緊急事態にもあると言える富士通だが、QB高木を軸に日本人選手たちの結束は堅い。