3月の世界選手権(カナダ・モントオール)に出場する田中刑事(25=倉敷芸術科学大大学院)が75・54点を記録し、3位発進となった。同選手権代表の宇野昌磨(22=トヨタ自動車)が91・71点で首位に立った。

田中は険しい表情で得点の発表を聞いた。冒頭の4回転サルコーは着氷が乱れて回転不足判定となり、演技後半の3回転ルッツで転倒した。

「ルッツも6分間(練習)で跳べていたのに、本番と練習で違う(回転)軸になっていた。ジャンプがそろっていないので、収穫も意味がないなという感じがします」

フリーは22日。世界選手権へ、大切な機会となる。

「少しでも自信をつけたいと思って来ているので、良くないミスを世界選手権前にここで出したことで、警戒して次に進める。良くない収穫ですけれど、次にはちゃんとしたいです」

SPの課題を胸に、4分間の演技へと向かう。(エリーヌ・スウェーブルス通信員)