ブレス浜松が3-0でアランマーレ(山形)を破り、今季初の3連勝で年明け最初のホーム戦を飾った。一進一退の攻防の末に序盤2セットを連取。続く第3セットも勢いで押し切り、浜田義弘監督(48)は「競ったときでも我慢強くなってきた」と、チームの成長に手応えを示した。

チーム最多の16得点を挙げた水上真悠子(24)、13得点でアタック決定率42・9%を記録した中野祐希(23)の両アウトサイドヒッターが、攻撃をけん引した。コロナ禍で無観客開催となり、中野は「見に来られなくなった方々から、これまでによく声をかけられ、頑張らなきゃと感じました」。思いをプレーで表し、ファンの期待に応えた。

好調なアタッカー陣を、セッターの島原玖南(くみな=23)が巧みに操った。「今日は誰にでも上げられるような良いボールが来たので、やりやすかった」。練習では息が合わない部分もあり、不安を抱いていたというが「連勝中でチーム内に良い空気が流れているので乗り切れた」と冷静に振り返った。

チームは上昇気流に乗り、暫定3位に浮上した。選手たちも自信を深め「最近は負ける気がしない」と水上。念願の1部昇格に向け、勢いを加速させる気配だ。【河合萌彦】