QBトム・ブレイディ(43)が前人未到の7度目の優勝を飾った。今季移籍した第5シードのバッカニアーズ(南地区2位)に、18季ぶり2度目の制覇をもたらした。タンパでは5度目の開催だったが、55回目の大会で初のホーム出場で一気に優勝を成し遂げた。

AFC第1シードのチーフス(西地区1位)にFGで先制されたが、6度優勝したペイトリオッツ時代からコンビのTEロブ・グロンコウスキー(31)に2TDパスで逆転。前半残り6秒にもTDパスを決めて21-6で折り返し。後半にもランでTDを加え、守備は最後までTDを許さず。31-9の快勝で8チーム目となるチーフスのV2を阻止した。

ブレイディは4年ぶりで、最多記録を更新する5度目のMVPも獲得した。通算7度の優勝は、ペイトリオッツとスティーラーズのチーム最多優勝も上回った。ペイトン・マニング以来2人目の2チームで優勝も果たした。

表彰式の演台では長女ビビアンちゃんとビンス・ロンバルディ・トロフィーを掲げた。11月までは7勝5敗で「難しい状況から勝ち進んでいくことで自信になった」と振り返った。12月からは8連勝で「一つにまとまった。最後に最高のタイミングで素晴らしいプレーをした」と一丸の勝利を強調。45歳まで現役宣言しているが「来年も戻ってくる」と、まだまだ伝説を作るつもりだ。

アリエンス監督は68歳で史上最高齢の優勝監督となった。「攻撃はラン、パスのバランスもよかった。守備はDLのフロントが頑張った。コーチがいいプランを立てた」。勇退はと聞かれると「2回目の優勝を狙う」とまだまだやる気満々だった。