新体操の男子団体で恵庭南(北海道)が5位に入った。地元開催で6年ぶりの優勝は果たせなかったが、メンバー6人全員1年生で健闘し、入賞を果たした。

昨秋に原因不明の発熱が原因でメンバーを外れサポート役に回った主将の井戸亮利(2年)は「後輩たちが100点に近い演技をしてくれた。感謝しかありません」とねぎらった。

スクランブル状態だった。井戸に続き3月16日の練習中に柘植智友(2年)が右足薬指を骨折し離脱。大会約1週間前から補欠だった古沢和也(1年)を加え、オール1年で立て直し、しっかり演技がまとまったのは、この日の直前練習だった。代理リーダーの佐藤佳太(1年)は「出られるかどうかも分からない状況だった。ぎりぎりで形になった。ベストは尽くしたが、表彰台に乗れなかったのが悔しい」と振り返った。

昨年はコロナ禍で選抜も高校総体も中止となり、1年生は全員、初の全国舞台だった。工藤直人監督(59)は「1年生だけでこれだけやれたのは先につながる。夏の高校総体でメダルを取れるところまでレベルを上げたい」。夏までには柘植も復帰予定。2年生も加え、さらなる高みを目指す。【永野高輔】