バスケットボール男子日本代表で活躍してきた竹内譲次(36)が、Bリーグ1部(B1)大阪エヴェッサに移籍することが8日、分かった。9日にも正式発表される見通し。所属していたアルバルク東京との契約が6月末で満了することが明らかになっていた。

◇  ◇  ◇

長きにわたって日の丸を背負ってきたビッグマンが、生まれ故郷で新たな1歩を踏み出す。竹内譲の新天地となるのが、bjリーグ時代に3連覇を遂げたこともある西地区の名門・大阪。豊富な経験を持つ地元出身選手の加入により、チームは大いに活性化しそうだ。

双子の兄・公輔(B1宇都宮)とともに東京五輪日本代表候補として合宿に参加していた竹内譲だが、最終選考で兄弟ともメンバーから外れた。自身のSNSに、「空虚感や悔しさがないと言えばうそになりますが、自分の中ではやり切りました」などと投稿した。大舞台には立てなかったものの、心機一転、浪速の地でリーグ制覇を目指す。

A東京では5年間の在籍で2度の優勝に貢献。昨季は50試合に出場し、1試合平均3・0得点、3・3リバウンドの成績だった。退団時にはクラブを通じ、「まだ引退はしません。違う環境でチャレンジしたいと思っています。なので、試合で対戦することになるでしょうし、その時は心の片隅で応援してもらえたらうれしいです」とコメントを寄せていた。

◆竹内譲次(たけうち・じょうじ)1985年(昭60)1月29日、大阪府生まれ。双子の兄公輔(B1宇都宮)との「ツインタワー」として名をはせ、京都・洛南高で02年ウインターカップ初優勝。東海大から07年に日立サンロッカーズに入団し、Bリーグ開幕を前にアルバルク東京に移籍した。日本代表でも活躍し、19年W杯に出場。207センチ、98キロ。

◆日本の顔 兄公輔とともに高校時代から注目を集め、同年代の選手は「竹内世代」とも称される。18歳でA代表に選出されて以来、日本のインサイドの要として長らく活躍。主将も務めた。

◆鋭い勝負勘 息抜きとして競馬を楽しむ。日刊スポーツに予想コラムを寄せた今年の日本ダービーでは、優勝した4番人気シャフリヤールに本命を打ち、さらには2着1番人気エフフォーリア、3着9番人気ステラヴェローチェの上位3頭を見事的中させた。