スピードスケート・ショートトラック男子の新星、宮田将吾(18=阪南大)が「肩書ゲット」を目指す。

11日、22年北京五輪へ強化を進めるナショナルチームが長野・南牧村で練習を公開。15歳だった大阪・大商大高1年時に世界ジュニア選手権1500メートル4位となった男は、意外な願いを明かした。

ショートトラックでの日本勢五輪メダル獲得は、98年長野大会の西谷岳文(男子500メートル金メダル)、植松仁(男子500メートル銅メダル)が最後。03年生まれの宮田は当時を知らず、スケートを始めてから動画を見たという。拠点の大阪で指導を受けてきた杉尾憲一氏は西谷を世界の頂へと導いた指導者で、偉大な金メダリストは阪南大の先輩にもあたる。西谷からは小さい頃にメダルを見せてもらったといい「西谷さんは(スタートが武器で)『浪速の弾丸』と呼ばれていた。自分もそういう肩書を目指したい。誰かに名付けてもらいたい」と目を輝かせた。

約5カ月後の北京五輪で、日本はリレーでのメダル獲得を目指している。9月25~26日の全日本距離別選手権(長野)後に10月から始まるW杯4大会の代表が確定し、W杯の成績で五輪出場枠が決まる。シーズンの本格化を前に、宮田は「リレーでメダル。個人でもメダル獲得を目指して頑張りたい」と初の五輪へ目標を設定。成し遂げた時には、そこに「肩書」もついているはずだ。【松本航】