昨季の全日本ジュニア王者、シニアの4大陸選手権では飛び級で銅メダルの三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)も4回転ジャンプ4種5本を目指す。

シニア転向1年目へ、持ち味のジャンプを練習中。中学時代からの武器であるトーループ、サルコーに、かねて志すループ、フリップの安定感を高めることをシーズンに目標とした。

年上ながら親友の鍵山優真がループ、サルコー、トーループにルッツを、佐藤駿がルッツ、フリップ、トーループにサルコーを今季中に加えることを目指しており、そろって4種5本の完成を競う構図となった。

「(今季の目標として)いま一番にあるのは、4回転を増やして、5本跳べたらいいなということ。そこから、結果が後から付いてくると思う。狙うのは、全日本選手権で1つでも高い順位を取ること(昨季は4位)なんですが、そのためには(持ち技を増やす取り組みを)しっかりやっていかないといけない」

ループは、合宿後に変更する靴の問題を除けば「ぼちぼち、いい確率で跳べていて」という状態。フリップも「悪くはないんですけど、もう1つ、何かスパイスが利けば」との表現で「ちゃんといいものが跳べるんじゃないかな、という感じ」だ。「サルコーとトー(ループ)は問題ないです」と自信もある。

一方で、トップ勢との差は理解している。同世代では、全日本ジュニア選手権をショートプログラム(SP)7位から大逆転優勝したように突出しているが「シニアだとジャンプだけでは勝っていけない」ことも自覚。「そういったところも良くしていきたい」と鼻を伸ばすつもりもない。

慣れも相乗効果を呼びそうだ。シニア1年目とはいえ、昨季は表彰台に立った4大陸選手権や2季連続のグランプリ(GP)シリーズNHK杯出場など、飛び級の形で渡り合ってきた。

「普通にシニアの国際試合に出させてもらった。ノービスからジュニアに上がった時みたいな感じではなくて、とけ込めているかなという感じです、自然と」

それを体現するプログラムはSP、フリーともに新調した。

「フリーは『オペラ座の怪人』で、すごくいろんな選手がフィギュアスケート界で使っていて有名な曲なんですが、今ある自分の持ち味と、新たに引き出すところを引き出して、自分だけのオペラ座の怪人を演じられたら」

一方でSPは。

「全く未定です。まだ作ってないです。曲も決まってないです。継続もないです」

とは言え、振り付けは今月中に始まる状況ではあるといい「いよいよ曲を決めないといけない段階。振り付けは宮本賢二先生にお願いしています」とも明らかにした。

いずれにしても、スタイルは変わらない。今年も助走に入れば、怖いもの知らずのフルスロットルだ。

「自分の持ち味、スピード感は取りえだと思っているので。そういったところを生かして滑りたい」

【木下淳】