全国高校ラグビー大会(27日開幕、花園)に大分代表で2大会ぶり3度目出場の大分東明は、フィジーからの巨漢留学生コンビが、花園連覇を狙うBシードの東海大大阪仰星(大阪第3)へリベンジを誓った。
今年は3月の全国高校選抜大会2回戦で7-24、5月の高校生による国際大会「サニックスワールドラグビーユース」準決勝で12-64の完敗を喫した。27日1回戦(対高松北)を突破すれば、連敗中の強敵と2回戦で対戦する。高校日本代表候補で、攻守の要のNO8ダウナカマカマ・カイサと、CTBナブラギ・エロニ(ともに3年)はジャイキリに燃えている。
気後れすることはない。ダウナカマカマは「2回負けている相手にリベンジして、ベスト4を目指したい」と、番狂わせでの過去最高3回戦突破へ気合。ナブラギも「(東海大大阪仰星は)フォワードが強くバックスも速いが、アタックもディフェンスも100%を出して頑張りたい」と必勝を期した。
リベンジのため、ダウナカマカマは「フォワードとバックスのコミュニケーションが一番大事」と、チームワークを重視してきた。プレー面では「フォワードのラインアウト・モールは毎日練習してきました。ディフェンスが足りなかったので、低いノーミスタックルを心がけたい」と、課題を克服してきた。就任11年目の白田誠明監督(46)は「最後はアタック、ディフェンスでどれだけ前に出られるか。ヒットして前に出ることにこだわってきた。この勝負に勝って、いい状況に持っていきたい」と、前回対戦から手応えを感じている。
ダウナカマカマとナブラギは、大分県が19年ワールドカップ日本大会(W杯)のキャンプ地誘致を行った縁で、フィジー政府との留学生交流が始まり20年10月に来日。当初は高層建築物の多さや、日本式のあいさつ習慣、米中心の食事などにカルチャーショックを受けた。だが、今では日本語はほぼ聞き取れるといい、プレー中もスムーズにコミュニケーションが図れるようになった。
来日以来、2人とも帰国していないが、ダウナカマカマは「(日本の)食べ物は何でも好き。回転ずしはサーモンとか50皿は食べる。豚骨ラーメンが好きです」と明かす。ナブラギも「牛丼と焼き肉が好き」で、聞く歌も日本人歌手とすっかりなじんだ。ダウナカマカマは陽気でまじめなクラスの人気者。ナブラギは内気だが、女子生徒から好感を持たれる人柄という。
卒業後、ダウナカマカマは帝京大、ナブラギは京産大へ進学する。2人共にA代表入りを目指しており、ダウナカマカマは「まだ決めていませんが(日本かフィジー)どちらかの代表になりたい」とし、ナブラギは「パナソニックに入って、チャンスがあれば日本代表に入りたい」という夢がある。選手権の活躍を弾みに、大学経由でさらなる飛躍を目指す。【菊川光一】
◆ダウナカマカマ・カイサ 2003年9月5日、フィジー生まれ。競技は12歳から。9~11歳までサッカーでDF。バープロスクールから大分東明1年途中から留学。U-16フィジー代表。ベンチプレス125キロ。目標はリーチ・マイケル。183センチ、110キロ。
◆ナブラギ・エロニ 2004年4月8日、フィジー生まれ。競技は8歳から。10~14歳まで陸上短距離(200メートル、400メートル)も。クイーン・ビクトリアスクールから大分東明に1年途中から留学。50メートル走6秒0。ベンチプレス150キロ。目標は元ニュージーランド代表ソニービル・ウィリアムズ。185センチ、97キロ。


